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結果は後で知らせると言われ、試験中は傍にいることは許されず、教室で待つこととなった。
セレニアの結果がどうなるのか気になって時計ばかりを見ていた。
「まだかな…」
何度目かの時計を見つめた時、教室の扉が音を立てて開いた。 セレニアの姿を確認するとすぐさま駆け寄った。
「どうだった?」
暗い表情をしていたので、自然と声のトーンも落ちる。
俯く彼女の顔を除こうとすると、バッと顔を上げてニヤリと笑うと、
「合格♪」
と、ピースをして言った。
◇◇◇
ふわりふわりと漂う意識――。
これは夢?
急激に変化する視界。
目の前には――。
あぁ、そうだ…あの日の夢だ。
今では実際にあった事なのか疑うこともあるあの日……。
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