獣と精霊

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 一般に合成獣と対を成す存在と考えられているのが精霊。  この存在は、気高く、貴(たっと)い。  気が向けば人間の手助けをしてくれるよき存在だが、どちらも政府が密かに隠し続けている存在。  ここ、国立魔法学園では主に合成獣の駆除、精霊の召喚方法を才ある者──限られた者だけに教える。  彼女等はその基礎過程の二年生だ。 「ど、う、し、て!?」  数秒の沈黙の後、困った様な笑みを浮かべてセレニアが言った。 「……なんでだろ?」  ……セレニアは、成績は優秀で召喚術もずば抜けていて、冷静沈着。 何事もそつなくこなす優等生。  ……だった。一年生の頃は。  どこで間違ったのだろうか……。
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