転機

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「早く事が進んじゃったね」 「だれっ!?」  いつの間にか泣いていた私の傍に、優しい声が届いたけれど、また無意識にトンネルを破壊してしまって、綺麗な青空が丸見えになってしまった。 「もう忘れちゃった?」 「……あの時の女の人、また私を脅しに来たの?」 「そんな訳ないじゃない、どちらかと言えば助けに来たのよ」  助けに来た? だって?  今更? こんな大怪我してるのにそんなに軽いの?  それともまた良い人になりすます人?  沢山の子供達が遊具を占領しやんとばかりに公園が賑やかになり始める。  しかし私のいる異様な場所はやっぱり注目の的になるから、子供はもちろん、親たちも私たちをヒソヒソと見つめ始める。
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