プロローグ『残念物語開幕します!』

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「…ざけんじゃないわよ!」 「は…?」 差し伸べたはずの手がはじかれて、彼女は一人で立ち上がった。 「ふざけんなって言ってんのよ!どこ見て歩いてんの?バカなの?」 なんだよコイツ? 確かに、よそ見してたけどそこまで言わなくてもいいだろ… 「あ、ごめんね!私の不注意だったみたい。あなたが『小さく』て分からなかったわ!」 「なっ!?て、てめぇ…」 「あれ?もしかして気にしてた?ごめんね!」 こ、こいつ絶対わざとだ。 そう… 誰にでも『残念』と言えることが、1つや2つあるってもんだ。 俺、篠川小雨は… 背が低いチビなんだ… 「だけどよ…」 「な、何よ?」
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