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「我ら三人っ!」
「姓は違えども、姉妹の契りを結びしからは!」
「心を同じくして助け合い、みんなで力無き人々を救うのだ!」
俺はこれを眺めているだけでいいのか?違うだろう。俺はこいつらと一緒に戦うんだ。
「同年、同月、同日に生まれることは得ずとも!」
そう思うと、俺は自然に口は動いていた。
「同年、同月、同日に死せんことを!!」
俺が俺の剣"龍皇"を三人と共に天に突き上げ、叫んだ。
それを見ると、三人は微笑んだ。
「余計なことをしたか?」
「ううん!嬉しいよ!皇人さんが一緒にしてくれて!」
「お兄ちゃんも、仲間なんだから当然なのだ!」
「ふっ、むしろ最初から参加してもらいたかったぐらいだ。」
恋歌....鈴.....愛莉.....。
「あれ?ということは皇人さんも兄弟になるんですか?」
「いや、俺はあくまで仲間としての誓いをしただけだ。」
「ええー!どうしてー?」
「お前たち三姉妹のなかに割って入るなんて俺には出来ないよ。」
「そんなのいいのにー。」
ぶぅぶぅと恋歌が唸っているが、生憎さま可愛い以外の何物でもないな。
「むしろ、それでよかったが.....」
「ん?なんか言ったか愛莉?」
「な、何も言っておらんっ///」
おかしいなぁ、なんか言ったように聞こえたんだか....気のせいか。
それにしても、俺が桃園の誓いの中に入るとはな。
わいわい騒いでるあの三人を後ろから見ていると、なんてだろうか?恋歌が俺に自分が立ち上がった理由を話したときにも感じたが、違和感を感じる。
なんでだ.....。恋歌の理想は素晴らしい。そう思ったから、俺も桃園の誓いに参加したのに.....。
駄目だ。考えていても仕方がないだろ。今は進むんだ北条 皇人。
そして、俺は三人の所へ足を進めた。
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