三國へ

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それを見て、俺も剣を下げた。 「いえ、構えた瞬間にわかりました。北条殿が私などよりも強いことぐらい。」 「関雲長にそういってもらえるとは光栄だな。」 正直に言うと、関羽には負ける気がしなかった。 「じゃあ、愛莉ちゃん、鈴ちゃん。北条さんに仲間になってもらってもいい?」 「もちろんです。」 「もちろんなのだ!」 「そういうことで、北条さん。私たちの仲間になってください。」 「ああ、こちらこそよろしく頼む。」 そういって俺は劉備に差しのべられた手を取った。 この時、俺は乱世へと踏み入れた。この先にあるのが幸か不幸かどうかは知らない。 ただ俺は俺の....俺自身の道を探すためにこの世界で戦う。 そんな決意を胸に秘め、俺はこの大きな空を見上げた。
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