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適度な強弱をつけて尻尾を揉まれ、甘い快楽の波が黒月を波立たせる。
「尻尾の下…俺のこんな所に挿れてたんだ」
舌で刺激され、黒月は吐息を漏らす…
虎之介は尻尾を揉み、足の間から固く溢れ出している黒月を扱きながら舌で攻める。
「はぁ…あぁ…ん…虎あぁ」
潤んだアメジストの瞳で振り返る黒月に
「黒月は俺のこと『俺のモノ』って言った…でも…おまえは…黒月は俺のモノ。もう誰にも黒月を触れさせない。だから、黒月が俺以外に触れることは…絶対に許さない!」
虎之介は指で“くぱぁ”と開いた黒月に、ズブズブと侵入していく。
「くぅぅ……と…虎あぁ」
「黒月は俺のモノだ」
コトを終え、果てて力なく横たわる黒月は、隣の虎之介を見た。
「やっぱり…おまえは虎じゃねえ…」
「何故そんなに昨日までの俺…“僕”にこだわる?」
黒月は天井を見上げ『わかんねえよ』と呟いた。
「アイツは今日が誕生日だって言った…今まで遊んだ奴の中にも甘えてそう言ってきた奴はいた」
黒月は両手で顔を覆い涙を流した。
「初めて…その日を共に過ごしたいと思った。虎がこの世に生まれた大切な日を…」
「え…俺の?」
「てめえなんかじゃねえ!」
黒月は叫び、痛む体をふらつかせながら冷蔵庫まで行き、中から何かを出した。
「それは…」
「お…俺は…こんなもの作ったこともなかったから…」
手の中には、形の悪いケーキが…
黒月がチョコで描いた…
兎と虎猫らしき2匹が顔を歪めて楽しそうに笑っている。
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