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彼はかなり手慣れているらしく、嫌がり暴れる虎之介を苦にもせず、みるみる白い体を露わにしていく。
「美味そうな体してる…」
黒月はゴクリと唾を飲み込み、唇を舐めると、喚く虎之介の口へ乱暴にタオルを詰め、両手にベッドの柵に繋いである腕輪をはめた。
「フーゥ!フーゥ!」
自由のきかない体で暴れる虎之介の上に、彼は瞳を紫色に光らせて被さっていく。
黒月は最初に首筋に刻印と言うべき歯型を付けた。
「フグーッ」
痛みに顔を振り、涙を流すその姿さえ、彼には嗜虐心を煽る材料でしかない。
「虎ぁ…おまえの血、今までで最高に美味い…」
ジワリと出てきた血を満足げに舐めながら、彼の手は虎之介のズボンも脱がせてしまった。
「先に言っとくけど、最初はかんなり痛いらしいよ」
灰色の耳を軽く含みながら、低い声で黒月は言う。
「でも、虎が素直に俺の愛を受けるってんなら…少しは楽にしてやるよ」
「フーッ、フーッ!」
虎之介は黒月を睨みつけ、激しく首を左右に振った。
「ふーん。あっそ…俺はべつにどっちでもいいし、逆に手間が省けていいわ」
黒月は冷たい目でそう言うと、自分の指をたっぷりと舐め、そのまま虎之介に指を突っ込んだ。
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