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「うおい!! シカトかよっ」
雄一郎を完全に無視した紗希は、残りのコーヒーを一気に喉に流し込むとサッサとキャンバスに向かって歩き出していた。
「まあ気にするなって、いつものことだろ? それに意外と料理はするらしいよ?」
憮然とする雄一郎をなだめる新太郎。
二人も次のテストを受けるため移動を開始する。
「ああ、いや……弁当じゃなくてハイキングの方な、あんま動きたがる方じゃないだろ? 紗希は」
「うーん、まあねえ、けど今回のネタは紗希が拾ってきたヤツだから、それでじゃない?」
「調べたのは全部おまえだけどなぁ」
「それはお前が押し付けるからだろう」
「確かに……」
………………。
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