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翌日、学校に行くと優花ちゃんがワクワクな笑顔を浮かべていた。
どうやら響先輩とはだいぶうまく行ってるらしく、友達として一安心。
優花ちゃんの席を通り過ぎようとして、腕を掴まれる。
「大志先輩に…惚れちゃったんでしょ??」
明らかに確信を持った質問に息を吐く。
「…うん。でも振られちゃったし。彼女いるし」
すると優花ちゃんは大して驚くこともなく、窓の外を見つめた。
「…響先輩から聞いた。大志先輩、3年間付き合ってる彼女がいるって」
それがなんだとゆーのだ。大志先輩に彼女…しかも3年間も付き合っているなら本気としか思えないし…
どちらにしてもボクには勝ち目はない。
「まこちゃんっ!あきらめちゃダメだよ!初恋なんだし」
突然立ち上がってなにを言うかと思えば、とんでもないことを言う。
いち早く反応したのは周りの人間。
女子が興味津々にやって来て、優花ちゃんがワケを話し始めた。
驚いて言葉も出ないとゆうか…
唖然としていると目の前には女子たちの顔。
「まこちゃん!勝ち目はあるよ♪」
「略奪愛だね!素敵!!」
チャイムが鳴るまでこの騒ぎが収まることはなかった。
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