奪略!!

2/10
前へ
/19ページ
次へ
翌日、学校に行くと優花ちゃんがワクワクな笑顔を浮かべていた。 どうやら響先輩とはだいぶうまく行ってるらしく、友達として一安心。 優花ちゃんの席を通り過ぎようとして、腕を掴まれる。 「大志先輩に…惚れちゃったんでしょ??」 明らかに確信を持った質問に息を吐く。 「…うん。でも振られちゃったし。彼女いるし」 すると優花ちゃんは大して驚くこともなく、窓の外を見つめた。 「…響先輩から聞いた。大志先輩、3年間付き合ってる彼女がいるって」 それがなんだとゆーのだ。大志先輩に彼女…しかも3年間も付き合っているなら本気としか思えないし… どちらにしてもボクには勝ち目はない。 「まこちゃんっ!あきらめちゃダメだよ!初恋なんだし」 突然立ち上がってなにを言うかと思えば、とんでもないことを言う。 いち早く反応したのは周りの人間。 女子が興味津々にやって来て、優花ちゃんがワケを話し始めた。 驚いて言葉も出ないとゆうか… 唖然としていると目の前には女子たちの顔。 「まこちゃん!勝ち目はあるよ♪」 「略奪愛だね!素敵!!」 チャイムが鳴るまでこの騒ぎが収まることはなかった。 *
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加