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「これをxに代入してyを導き出すと…」
暖かい風が吹き込み、お腹も大満足の昼食後の授業。
さらに退屈な数学の授業は、クラスの半分の生徒を眠りへと導いていく。
そしてボクも寝て…るハズだった。
だけどふと頭の中によぎる大志先輩の笑顔。
そのたびに胸のドキドキが高まっては目は冴える。
あたかも授業に集中してると見せかけてペンを持ちながら考えごとに浸る。
それに鋭く感づいたのはやっぱり優花ちゃんで…
『響先輩も応援してくれるって♪あきらめちゃだめだよー』
ふと渡されたメモを読んで息を吐く。
やっぱりボク、大志先輩が好きだ。
簡単に諦めたくないし、応援してくれる人もいる!!
いつの間にか略奪愛に意気込んでいたのだった。
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