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放課後、優花ちゃんや女子からの後押しをもらい東海高へと急ぐ。
夢学園と東海高は駅ふたつ分の距離。
夢学園の制服を着ているボクはやはり目立った。
東海高の前でウロウロしていると、腕を掴まれる。
「ねーキミ、ヒマなら遊ばない?」
ピアスをジャラジャラつけ明らかに校則を無視した服装の男に、まゆを潜める。
「…ヒマじゃないんで」
「キミって夢学園のまこちゃんでしょ?かわいいってチョー有名だよね」
相手のペースに話が進められては困る。
イヤそうな顔をしていると
「まこちゃん!!」
救世主・響先輩がやって来た。
男は舌打ちして帰って行く。響先輩は生徒会長だし、なにかと恐れられているらしい。
「響先輩っ」
自然と笑みがこぼれた。
「大志に会いに来たんでしょ?今部活やってると思うけど、見学行く?」
「もちろん!!」
響先輩に連れられながら校舎へと入っていった。
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