奪略!!

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間もなく試合は始まり、響先輩も余裕で間に合った様子。 それにしても大志先輩の素早いドリブルや、確実なシュートに見惚れてしまう。 さすが日本代表にも選ばれるレベルである。 一方の響先輩も引けをとらない。 大志先輩と同じくらいシュートを決めていた。 まるで2人の一騎打ち。 これには体育館いっぱいに響き渡る声援もヒートアップ。 笛がなり、勝ったのは大志先輩擁する白だった。 汗を拭う姿はかっこよくときめいてしまう。 ジッと見つめていると、大志先輩のもとにひとりの女子生徒が近付いて、タオルや飲み物を渡していた。 最初はマネージャーかと思っていたが、どうやらそうではなく…もっと親密な関係のよう。 2人は勝った喜びを笑顔で分かち合っているし、何よりも大志先輩は愛しいものを見つめるかのような優しい瞳。 あぁ…あの子が大志先輩の彼女か、と確信した瞬間だった。 .
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