17人が本棚に入れています
本棚に追加
間もなく試合は始まり、響先輩も余裕で間に合った様子。
それにしても大志先輩の素早いドリブルや、確実なシュートに見惚れてしまう。
さすが日本代表にも選ばれるレベルである。
一方の響先輩も引けをとらない。
大志先輩と同じくらいシュートを決めていた。
まるで2人の一騎打ち。
これには体育館いっぱいに響き渡る声援もヒートアップ。
笛がなり、勝ったのは大志先輩擁する白だった。
汗を拭う姿はかっこよくときめいてしまう。
ジッと見つめていると、大志先輩のもとにひとりの女子生徒が近付いて、タオルや飲み物を渡していた。
最初はマネージャーかと思っていたが、どうやらそうではなく…もっと親密な関係のよう。
2人は勝った喜びを笑顔で分かち合っているし、何よりも大志先輩は愛しいものを見つめるかのような優しい瞳。
あぁ…あの子が大志先輩の彼女か、と確信した瞬間だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!