17人が本棚に入れています
本棚に追加
あれからどう帰ったかはわからない。
気付いたら自分の部屋にいて、ぼんやりと天井を見つめていた。
時刻はまもなく22時。
この恋心はずっと止まったままなのに、
時間だけが刻々とすぎてゆく。
―――いっそ時間もとまっちゃえばいいのに。
また涙が溢れ出しそうになって枕に顔を押しつけると、枕元に置いた携帯が鳴った。
ビクッとなって、恐る恐る携帯を手に取ると…
"前原 祐司"
あまり聞かない名前に誰だろう?と首を傾げたが…
思い出した!
確か1ヶ月前に告られて断った先輩だ。
断ったら、じゃあせめて友だちになって!と言われ、渋々メアドを交換したのだ。
その先輩からの突然のメールに驚きながらも、開いてみる
*
最初のコメントを投稿しよう!