奪略!!

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あれからどう帰ったかはわからない。 気付いたら自分の部屋にいて、ぼんやりと天井を見つめていた。 時刻はまもなく22時。 この恋心はずっと止まったままなのに、 時間だけが刻々とすぎてゆく。 ―――いっそ時間もとまっちゃえばいいのに。 また涙が溢れ出しそうになって枕に顔を押しつけると、枕元に置いた携帯が鳴った。 ビクッとなって、恐る恐る携帯を手に取ると… "前原 祐司" あまり聞かない名前に誰だろう?と首を傾げたが… 思い出した! 確か1ヶ月前に告られて断った先輩だ。 断ったら、じゃあせめて友だちになって!と言われ、渋々メアドを交換したのだ。 その先輩からの突然のメールに驚きながらも、開いてみる *
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