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ゲームセンターの前では不良がたむろしていて、なかなか近付き難い。
ウロウロしていると、集団の中から手を振ってやってきたのは、前原先輩。
思い出した。
彼は学校でも有名な不良で、喧嘩はもちろん、薬物にまでも手を出している、とかゆうとんでもない噂の持ち主だった。
彼は長い茶髪とジャラジャラのピアスに、ピンクのタンクトップ、学ランのズボンを捲って履いていた。
「まこちゃーん、まさかホントに来てくれるなんて♪」
肩を抱かれ、集団の方へと連れて行かれる。
「祐司ぃー、誰そのチビ?」
「まさか祐司の彼女?笑」
そこにはチンピラどもが偉そうにタバコを吸って、ニヤニヤしていた。
「ざんねーんっ!!コクったけど振られたし」
下品な笑い声が夜の町に響く。
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