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お昼休みはあっという間に終わり、移動教室のために慌てて準備をする。
すると教科書を手に優花ちゃんがやってきた。
「あのさ、まこちゃん今日の放課後ひま?」
同時に差し出されたのは、なにかのチケット。
「放課後にね、響先輩のバスケの試合があって…まこちゃんも一緒に来てくれない?」
響先輩は優花ちゃんの彼氏だ。
他高に通っている、甘いマスクが印象的なイケメンだ。
「りょーかい!丁度ヒマだったしいーよ」
チケットを一枚貰えば、嬉しそうに微笑む優花ちゃん。
初々しい恋に羨ましく思う。
「あっ!時間やばい」
同時にチャイムがなって、ボクと優花ちゃんは笑いながらも慌てて教室を後にした。
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