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「――――魔力というのは生命エネルギー。使いすぎれば最悪死に至る代物だ」
魔法学――――魔法を使う際に必要な知識を学ぶ授業。
今みたいに魔力だったり、様々な基礎知識を叩き込まれる。
先ほど俺も拳骨を叩き込まれた所だ。
「魔力を使い特定の術式を構築するなんて、魔導師にとっては呼吸するようなものだ。実際、術式はかなり複雑なんだが、一つまでなら大抵誰でも習得できる。しかし、二つ以降になると些細な構築ミスが生じやすくなるから至難の技だな」
そう。たとえば【雷】の魔法を使うときは、感覚的には『魔力の性質を雷に変える』のだが、知らず知らずのうちに『術式』という魔法陣みたいなものを構築しているらしい。
だから、そんな無意識的に行っていることを二つに増やすと、種類の違う術式同士が混ざりあってしまう可能性があり、結果として構築ミスを誘発する。
当然、少しでも術式が乱れれば魔法は機能しない。
俺も【悪魔】の変化魔法と【雷】の構成魔法を使うが、後者の方は意識的に構築することでミスを防いでいる。
あくまでこれは『魔力を使えることを前提』とした話だ。ごく普通の人間では不可能な話。
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