旅人手記

始まりは何時も海の上から

晴れ、凪、上着要らず

日記を書き始めて二日目、既に書くことがなくなった。
相変わらず海は穏やか。
現在補給船待ち中。

ここら辺は寄港出来る大きな港がないらしいので、港には入らないで外海に停泊し、小型船で水食料の補給している。
乗客はその間下船禁止だそうだ。
補給船が小型だからな…。

停まっている間、商魂たくましい商人が自前の船で商売しに来たりする。
まあ、ここの港はそんなに特記するべき名産は無いけど。
ただ、港に寄った日の夕飯はちょっとだけ豪華になるのが楽しみだ。
野菜とか肉とかが食事に出るというのがここまで幸せな事と思えるとは…。
一週間魚続きはそろそろ嫌だ。
今日の食堂は混雑するだろうし、早めに場所を確保しに行こう。