短編集

大当たり

さてどこに向かうのかというと１５分１００円のアミューズメントパーク。ゲームやカラオケ、インターネットから卓球、ビリヤード、ダーツなどもできる、まあゲームセンターである。僕たちは到着すると一目散にあるコーナーに向かう。いや正確に言えば、友達は一目散にスロットコーナーに向かったのである。つまり僕はゲームセンターのスロットにハマった友達の付き合いをさせられているのである。僕は友達の隣の席に座るとしばらく友達が打っているのを見ていた。必死の形相でボタンを押している。画面のキャラが動くたびに一喜一憂をする。僕はそこまで必死にならなくても……と思いながら、自分もスロット打ち始めた。
　するといきなり大当たり。それには僕も友達もがびっくりである。そしてしばらくするとまた大当たり。まだ一度も当たっていない友達は無言である。僕は今回は長くなるなと予感し、友達とも離れたいと思ったのでコーヒーを飲みながら。ビデオゲームをしていた。
　しばらくすると明らかにあきらめた顔の友達が帰ることを催促してしてきたので帰ることにした。友達とは駅で別れ、僕はコンビニでアイスを買った。