第1章~旅立ち~

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やっと団長の説教終わった… あれから30分くらい経ったか ていうか最後、「去年の7月13日のことについて何か覚えてるか?」とか聞かれたし。妹の誕生日ってことしか覚えてないって答えちゃったけど、あのことを何で団長が知りたがるんだ? そんなことを考えていると、一人の女の子がこっちを見ている。 見覚えのある顔だ 「あれっ?成実?」 「ナオ兄ぃ、お疲れさま♪」 こいつは俺の妹の成実。才色兼備、スポーツ万能で料理、洗濯、掃除、何をやらせてもキッチリこなす。 俺の自慢の妹だ。 ただ、貧乳なのが玉に瑕。 「いくら、ナオ兄ぃでも怒るよ」ニコニコ 「ごめん。ただ、勝手に人の心の中読まないでくれ。それよりこんなとこで何してんだ?」 「騎士団の訓練見てたんだ~。あと、ナオ兄ぃのパシられっぷりもね(笑)」 「そこは見ないでいい、そんで、訓練見てて楽しかったか?」 「うん♪」 「そりゃあ、良かった。じゃあ、帰ろうか」 「そうだね~、あっ、今日の晩御飯はナオ兄ぃの好きなちりめんじゃこだよ~」 「それは初耳だ」 「えへへ~、嘘だよ。本当は唐揚げだよ」 「おっ、いいねぇ。早く帰ろう!」 「うん♪」
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