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夕食にて
成実特製の唐揚げをほおばる。
「ん~、うまい!これなら何個でもいけるぜ!」
「ありがとう///」
「ムシャムシャ」
「…」
成実は何故か深刻な顔をしている。
「…あのさ」
「ん?」
「私ここ最近、騎士団の訓練をよく見に行くんだけど、ナオ兄ぃ、道具片付ける時に剣術練習用の木刀をに真剣に振ってたり、拳銃を構えてたりしてるよね?」
「…あぁ」
「まさか、騎士団の訓練を間近で見るためにわざわざ雑用係として騎士団に入ったんじゃ…魔王を倒す為に…」
直哉「…」
まぁ、近からず、遠からずだけどな
「まぁ、それについて答えられないならもう一つナオ兄ぃに確認したいことがあるの」
「…なんだ?」
なんかイヤな予感がする
「1年前の私の誕生日に何が起きたか、覚えてないの?」
予感が的中した…
「…父さんと母さんが魔王に殺されたことなら覚えてる。ただ、それしか覚えてない。」
「…そっか、なんかごめんね、変なこと言って」
「いいよ、別に。成実が変なのは元からだし」
「もぉ~」
「牛か」
「ンモォ~」
「繰り返さんでいい、」
ていうか、成実、牛のモノマネうまいな
成実のモノマネのおかげで、夕飯は特に変な空気が流れずに終えることができた。
ただ、団長といい、成実といい、なんか気になるな…
その日の夜
「やっぱり覚えてなかったか…だったら尚更魔王と闘わせるわけにはいかない!私が止めなきゃ!」
成実は自分にそう言い聞かせ、眠りにつく。
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