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「はいっいらっしゃいませ!
ようこそ“ファミーユ”へ!」
「ファ・・・ミーユ?」
「famille。 家族って意味だよ」
「へー・・・」
「あ!タオル取ってくるから待ってて!」
「あ、すいません・・・っ」
男性が部屋の奥へと消えると陽菜は店内を見回す。
そこにはパンツ、スカート、Tシャツから始まり
ゴスロリなど広範囲のジャンルが揃っていた。
「これ、可愛い・・・」
陽菜が見つけたのは1枚のカーディガン。
(この黒をベースとした色使い、そして何より帽子に耳がついてるのが何ともいえない・・・!)
服を見つめていると奥から男性が戻ってきた。
「お待たせ~」
「!はい」
陽菜は慌てて服を元の場所に戻した。
「タオル、こんなので良かったかな?」
「あ、ありがとうございます
え・・・と・・・?」
「あぁ、自己紹介がまだだったね」
男性は陽菜の方に向き直りニコリと微笑んだ。
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