2話「2つの出会い」

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「僕の名前は村上悠(むらかみはるか)。 ここの店長で、22歳。 独身だよ」 (独身の件(くだり)はいらないでしょ・・・)と陽菜はの心の中で突っ込みを入れる。 「あ、えと。山本陽菜です!日向学園に通ってます。」 “日向学園”と言う名に男性の目が光った。 「本当に!?僕の友達が日向学園の先生やってるんだよ!」 「えっ!?そうなんですか!? あたしが知ってる人かな・・・」 「陽菜ちゃん、何年生?」 「2年です」 「あー・・・ じゃあ知らないかな・・・ 桐原秋人(きりはらあきと)って名前なんだけど・・・」 「うーん・・・ すいません、分かんないです・・・」 しょんぼりと凹む陽菜を見て慌ててフォローを入れる悠。 「あ、で、でも! ほら、来年は担任になってるかも しれないよ!」 「そ・・・ですね 楽しみにしときますっ」 「うんうん♪ あ。」 「?」 悠が外を見て声をあげた。 陽菜もつられて視線を外に向ける。 「あ・・・・晴れてる!」 「良かったね♪ これで、もう濡れないよ」 「はい! あ、タオルありがとうございました!」 タオルを綺麗にたたみ悠に手渡す。 悠は「いえいえ♪」と言ってタオルを受け取った。 「じゃ、失礼します!」 「うん また遊びにおいで」 「はい!」 陽菜はドアを開け店を出た その姿を見送った後 悠は店内からARIAを見つめる。 「ふー・・・ARIAか・・・」
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