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「僕の名前は村上悠(むらかみはるか)。
ここの店長で、22歳。
独身だよ」
(独身の件(くだり)はいらないでしょ・・・)と陽菜はの心の中で突っ込みを入れる。
「あ、えと。山本陽菜です!日向学園に通ってます。」
“日向学園”と言う名に男性の目が光った。
「本当に!?僕の友達が日向学園の先生やってるんだよ!」
「えっ!?そうなんですか!?
あたしが知ってる人かな・・・」
「陽菜ちゃん、何年生?」
「2年です」
「あー・・・
じゃあ知らないかな・・・
桐原秋人(きりはらあきと)って名前なんだけど・・・」
「うーん・・・
すいません、分かんないです・・・」
しょんぼりと凹む陽菜を見て慌ててフォローを入れる悠。
「あ、で、でも!
ほら、来年は担任になってるかも
しれないよ!」
「そ・・・ですね
楽しみにしときますっ」
「うんうん♪
あ。」
「?」
悠が外を見て声をあげた。
陽菜もつられて視線を外に向ける。
「あ・・・・晴れてる!」
「良かったね♪
これで、もう濡れないよ」
「はい!
あ、タオルありがとうございました!」
タオルを綺麗にたたみ悠に手渡す。
悠は「いえいえ♪」と言ってタオルを受け取った。
「じゃ、失礼します!」
「うん
また遊びにおいで」
「はい!」
陽菜はドアを開け店を出た
その姿を見送った後
悠は店内からARIAを見つめる。
「ふー・・・ARIAか・・・」
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