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(別にお父さん達の件を捜査してる事を隠しているわけじゃないけれど・・・)
「心配はかけたくないし、な・・・」
陽菜は父が遺したメモ帳をそっと胸にあてる。
(お父さん・・・)
「・・・・・・
ああ!もう!暗い!暗いぞ私!」
そう叫ぶと自分の頬をパンパンッと叩いた。
「よし!」
気合いを入れ陽菜は「行ってきます」と言って部屋を出た。
下に降りると朝食の良い香りが漂ってくる。
「おはよう、陽菜ちゃん」
「おはよっ敬吾お父さん」
この少しダンディーな人は山本 敬吾(やまもとけいご)。
義理のお父さん。
「ほら陽菜ちゃん。
早く食べちゃわないと遅刻するわよ?」
「え!?うわ!ヤバ!
いただきます!」
陽菜は朝食を急いで食べながらテレビの天気予報をみる。
「午後は雨らしいな・・・
陽菜ちゃん傘、忘れずにな」
「大丈夫だよ!6時からだし」
「予報は予報!
いつ降るか分からないんだから持って行きなさい」
敬吾の言葉に渋々うなずいた。
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