1話「いつも通りの日々」

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「・・・んっ。ごちそうさま! じゃあ敬吾お父さん、由乃お母さん!行ってきます!」 「「行ってらっしゃい」」 陽菜は玄関を開けると空を見上げた。 「んーっ今日も良い天気!」 私の名前は山本陽菜(やまもとひな)。 日向(ひなた)学園高等学校に通ってる17歳。 本当の両親、神崎高夫(かんざきたかお)、神崎良子(かんざきりょうこ)は 私が7歳な時に何者かに殺された。 2人がいなくて寂しいと思ったことはあるけど 敬吾お父さんや由乃お母さんがいるから孤独を感じた事はない。 だから2人にはすっごく感謝してる。 「よーし! 今日も1日頑張るぞー!」 その頃、山本夫妻は・・・ 「あなた・・・あの娘は本当にアレのありかを知ってるの?」 「知っているはずだ。 お前も陽菜ちゃんから聞いただろ?2人の遺言書を」 「聞いたけど・・・ でも7年も視てきたけど何も知らない様子だったわよ?」 敬吾は由乃の手をそっと握る。 「諦めるな、由乃。 ようやく7年前、陽菜ちゃんを養女に出来たんだ。 聞き出すチャンスは まだ残ってる」 「そうね・・・ ようやく、ここまで来たものね」 (そうだ 俺たちの未来のために必要なのは山本・・・いや、神崎陽菜が必要なんだ。 あの娘がいれば俺たちの望みは叶うはず・・・)
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