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「・・・んっ。ごちそうさま!
じゃあ敬吾お父さん、由乃お母さん!行ってきます!」
「「行ってらっしゃい」」
陽菜は玄関を開けると空を見上げた。
「んーっ今日も良い天気!」
私の名前は山本陽菜(やまもとひな)。
日向(ひなた)学園高等学校に通ってる17歳。
本当の両親、神崎高夫(かんざきたかお)、神崎良子(かんざきりょうこ)は
私が7歳な時に何者かに殺された。
2人がいなくて寂しいと思ったことはあるけど
敬吾お父さんや由乃お母さんがいるから孤独を感じた事はない。
だから2人にはすっごく感謝してる。
「よーし!
今日も1日頑張るぞー!」
その頃、山本夫妻は・・・
「あなた・・・あの娘は本当にアレのありかを知ってるの?」
「知っているはずだ。
お前も陽菜ちゃんから聞いただろ?2人の遺言書を」
「聞いたけど・・・
でも7年も視てきたけど何も知らない様子だったわよ?」
敬吾は由乃の手をそっと握る。
「諦めるな、由乃。
ようやく7年前、陽菜ちゃんを養女に出来たんだ。
聞き出すチャンスは
まだ残ってる」
「そうね・・・
ようやく、ここまで来たものね」
(そうだ
俺たちの未来のために必要なのは山本・・・いや、神崎陽菜が必要なんだ。
あの娘がいれば俺たちの望みは叶うはず・・・)
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