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気分を悪くした女の子の一人が言った。
『こっくりさんこっくりさん。ありがとうございました。今日はお帰りください。』
『何でもう帰すんだよ!?』
『このまま続けるつもりなの?』
『さっきの答え信じてるのかよ!?』
二人は言い争い始めた。
そこでもぅ一人の女の子が言う。
『…帰ってくれないみたい。』
みんなが10円玉の場所を見た。
『いいえ』
『こんなくだらない遊びやめたっ!』
そう言って一人の男子が10円玉から指をはなして教室から出て行った。
『あっ、まてよ!』もう一人の男子も指をはなし教室から出て行った。
『あんた達どこ行くのよ!』
すぐ追いかけようとする女子を止めて言った。
『こっくりさんを帰さないと。』
『こっくりさん。こっくりさん。どうかお帰りください!』
『いいえ』
諦めずに何度も言い続ける。
『こっくりさん。こっくりさん。どうかお帰りください!どうかお帰りください!どうかお帰りください!』
『いいえ』
何度頼んでも帰ってくれないこっくりさん。
焦った女子は、10円玉を強引に『はい』まで移動させた。
そして指をはなした瞬間、女子二人しかいクラスの後ろの机がガタッと揺れた。
怖くなった二人は、そのまま教室から逃げ出した。
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