~後編~

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気分を悪くした女の子の一人が言った。 『こっくりさんこっくりさん。ありがとうございました。今日はお帰りください。』 『何でもう帰すんだよ!?』 『このまま続けるつもりなの?』 『さっきの答え信じてるのかよ!?』 二人は言い争い始めた。 そこでもぅ一人の女の子が言う。 『…帰ってくれないみたい。』 みんなが10円玉の場所を見た。 『いいえ』 『こんなくだらない遊びやめたっ!』 そう言って一人の男子が10円玉から指をはなして教室から出て行った。 『あっ、まてよ!』もう一人の男子も指をはなし教室から出て行った。 『あんた達どこ行くのよ!』 すぐ追いかけようとする女子を止めて言った。 『こっくりさんを帰さないと。』 『こっくりさん。こっくりさん。どうかお帰りください!』 『いいえ』 諦めずに何度も言い続ける。 『こっくりさん。こっくりさん。どうかお帰りください!どうかお帰りください!どうかお帰りください!』 『いいえ』 何度頼んでも帰ってくれないこっくりさん。 焦った女子は、10円玉を強引に『はい』まで移動させた。 そして指をはなした瞬間、女子二人しかいクラスの後ろの机がガタッと揺れた。 怖くなった二人は、そのまま教室から逃げ出した。
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