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所長「これは・・・」
所長はこの問題の注意点に気づき、答えを間違えないよう慎重に計算し、間違いがないか確認したのち答えようとした瞬間、調子に乗ったあの男がついにやらかした!
プライスレス「これも簡単ですな、“四人”でござろう?」
所長「バカ!正解は五人だ!」
暫くの沈黙の後、遥が正解を告げた。
遥「ふふ・・・正解は五人です。所長様、お見事です」
プライスレス「なぜでござるか!」
所長「この問題はちょっとしたひっかけ問題なんだよ!確かに乗客の数だけなら四人で正解だ!だがこの問題で聞いているのは“バスに乗っている人数”つまり運転手も入れた人数を聞いているんだ!だから五人が正解なんだ!」
そうこの問題、つい乗客の数に目が行きがちだが最終的に聞いているのは“バスに乗っている人数”であるため、バスの運転手もまた乗客同様バスに乗っている存在となるため、乗客の残り人数に運転手を入れた人数、つまり五人が正解となる。 遥「見事に引っかかりましたね?では、プライスレス様にはご退場いただきます」
その言葉と同時に、プライスレスの足元に黒い大きめの穴が現れ、そこから出てきた触手のような腕がプライスレスの体を掴み、黒い穴へと徐々に引きこみ始めた。
プライスレス「ひぃいいいい!!!嫌だ!まだ死にたくない!死にたくないいいいいい!!!」
プライスレスは必死に腕を引き離そうとするが、増え続ける腕に対処仕切ることは不可能であった。 また、所長達もあまりの出来ごとに体が硬直し、動けずにいた。 そして・・・
プライスレス「所長!たすけ・・・・」
プライスレスの体は完全に黒い穴に呑みこまれ、穴もすぐに消えていった。
副所長「おい!プラの奴をどこにやった!」
暫く呆然としていた三人であったが、真っ先に正気に戻った副所長が遥に喰ってかかった。
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