CASE:1 好きだと言えなくて

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「あの…」 そのお客は、目を真っ赤に腫れ上がらせ、何かを握っている右手は小刻みに震えている、まだ若い男性だった 「いらっしゃいませ、今日はどういったご用件で??」 「…死人と会話出来るってのは、本当か??」 「えぇ、出来ますよ。少々値は張りますが」 「幾らだ」 「一分間千円で、最高一時間迄としています」 彼は財布から一万円札を六枚出し「一時間頼む。」と、言った。 「かしこまりました。では、一つだけ確認を」
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