CASE:1 好きだと言えなくて

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震える右手で、彼は受話器を取り、耳に当てた。 「繋がった!!」 呼び出し音が、部屋に響き渡る… 「もしもし??」 電話に出たのは、若い女性だった。 「も…もしもし??」 「その声は、剛太??」 「うん」 「大きくなったね」 「…」 彼は、突然泣き崩れた 受話器から聞こえた声は、間違いなくアヤその人だった。 何年も逢えず、ようやく逢えたのはこんな形…
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