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いつからか君からの熱い視線を受けるようになった。
「ユチョン、あの子に狙われてると思うよ」
大学でつるんでる友だちに言われたが、
「俺、恋愛興味ない。」
「興味ないのにモテるとか罪なやつ。」
けっして俺から仕掛けてるわけではない。
「けど、あの人ってこの大学のミスでしょ?」
「みんなフェロモンにやられてるだけだろ。」
美人には美人だけど、
振り向く男たちの見る場所はけつに決まってる。
あんなミニ着て。
…たしかにそそられるけど。
「彼氏持ちのフェロモンやろーにモテても嬉しくねーな。」
「モテるなら美人のがいいに決まってんじゃん!関係ないだろ!」
「何故、お前が熱くなってる。」
「言っとくけどお前だってフェロモンの塊だからな!」
捨てゼリフのように言って
トイレ行ってくる!って走り去って行った友だちの背中を見えなくなるまで見ていた。
あの子の視線を感じるようになってから、
視界にあの子が入るとすぐ行き先を変えていた。
面倒ごとが嫌いだからだ。
とくにあのさっきのやつの冷やかし。
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