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「お、今日は彼氏が居ないな」
「そんなに毎日居たら暑苦しいだろ」
「じゃ、俺たち暑苦しいな」
「とくにお前がな」
ムッとして見てきたからしかとした。
とにかくこいつは黙ってるときがない。
「あ!」
「ん?」
おいおい。
床に四つんばえで看板にペンキを塗っているフェロモン。
見えそうだぞ。
てか、
前はどうなっているんだ。
周りを見てみたらみんながけつを見ていた。
…勘弁してくれ。
フェロモンの友だちたちは気付いていない。
もちろん、フェロモンもだろう。
「え?」
「けつ、見えそうだぞ。」
自分が汗拭くのに使ってたミニタオルを際どいところに掛けた。
「わあ、ありがとう」
女の子座りになって顔を紅くして言うフェロモン。
「汗くせーかもしれない。」
「ん?ああ、」
タオルを見て笑ったフェロモン。
「作業の時、そーいう格好やめた方がいいと思う。」
「うん、気をつける。ありがとう。」
そう髪を耳にかけながら言うフェロモン。
「じゃ」
「あ、洗って返すね」
振り返って友だちのとこに戻ろうとする背中に聞こえたフェロモンの声。
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