木漏れ日の下で

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あたしの悲痛な叫び声は、フルオートで放たれる銃声でかき消える。 あたしは全身から血の気が引くのを感じた。 銃声や赤い血の色に驚いた訳じゃない。 あたしが気配を感じていた場所とは別の場所から聞こえた銃声。 敵の居場所が予想していた場所じゃなかった。 あたしは間違った場所に注意を向けていたのだ。 不注意な位置から撃たれたら、反撃の隙もない。 今、目の前で倒れようとしている眞柴君のように、何もする間もなく終わってしまう。 もし、注意を怠ったまま不用意に姿を見せていたら…… 撃たれていたのはあたしだったかもしれない。
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