26人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
「眞柴くん!? 大丈夫!?」
倒れている眞柴くんのもとに駆け寄ると、胸に当てたプロテクターのウェビングを急いで緩める。これで多少は楽になるだろう。
【眞柴 想一】
「だ、ダメだ……ゼェ……ハァ……肺にまで弾が届いてる……息が…っハァ…出来ない」
赤く染まった胸を押さえて、苦しそうにもがく。被弾で発動したウェビング・プリテンションが、そんなに苦しかったのだろうか?
【眞柴 想一】
「……お、俺には…っ…、故郷<くに>に残してきた…っハァ…弟が……」
あたしに遺言でも伝えようとしているのかしら?
最初のコメントを投稿しよう!