木漏れ日の下で

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「あー、うるさい。負傷兵は黙りなさい」 銃口を眞柴君に向けると、銃撃で熱くなった砲身で眞柴君をつつく。 【眞柴 想一】 「熱っ!! ちょ!! 何するんだよ!? それ、熱いって!!」 「……黙らないと撃つわよ」 弾丸はさっき、撃ち尽くしたのだけど……ね。 「あたしに担がれててセーフティに戻る? それとも、大人しくここで死ぬ?」 【眞柴 想一】 「わ、冗談だって! 帰ります! 帰らせて下さい。……というか、哀れな負傷兵を運んで下さい。お願いします」 「はぁ……。やれやれ……仕方ないわよね。世話が焼けるというか何というか……」 泣きつく眞柴君を見て、このまま見捨てて行こうかとも思ったが、そんな事をした後で減点対象にされかねない。 これはあくまでもサバイバルゲームを模した東都防衛学院の戦闘訓練なのだから。
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