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翔は紅蓮に背を向けて聖月光を鞘に納めた。
「…………斬…………」
いつもなら相手は血を出してそれを少し浴びるのである。
相手が『雑魚』だった場合の話だ。
今回はそういう事はならなかった。
それを見ていたリースも驚いていた。
「なっ……!?」
「!?」
「ふう~、危ねぇな」
紅蓮は自分が持っていたもう一方の剣で空間を裂き、その隙間に入り回避していたのだ。
翔はまた、紅蓮の所に向かっていこうとした。
しかし、次の瞬間に翔は動きを止めた。
「あやや、これはこれは紅蓮さんじゃないですか?」
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