53人が本棚に入れています
本棚に追加
「……誰だ、あんた?」
翔は上空に飛んでいる少女に向かって叫んだ。
「嘘を書くブン屋」
「紅蓮さん、嘘を教えないでください……」
「いや、真実だろ?」
紅蓮がそう答えると少女が突っ込みを返してきた。
それをみていた翔は眺めていただけだった。
その少女は背中から黒い翼を持っていて、右手にはカメラを持っていた。
「あの人は何者なんです?」
一方のリースは子音にあれは誰なのかを聞いていた。
「あれは『射命丸 文(シャメイマル アヤ)』。この世界の新聞記者で鴉天狗だよ」
「鴉天狗!?」
リースは子音の話を聞いて驚きを隠しきれていなかった。
それも仕方なく鴉天狗なんてもの見た事が無かったのだからである。
最初のコメントを投稿しよう!