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<日の本・とある洞窟>
逃げている二人『天月 翔』と『リース・タウンレット』は、洞窟の中に身を隠していた。
「団長……何故逃げているんですか?」
「……」
翔はリースの質問に対して答える事をしなかった。
いや、言えるはずもなかった。
何故ならば、自分が持っている剣『聖月光』は王国セルベスタの国宝である。
翔はそれを持って逃走していたのだから余計に言えるはずがないのだ。
「団長、何故ですか?」
リースはしつこく聞いてくる。
翔はそれだけは知られたくない。
なので、翔はその場を立ち去ろうとする。
「……話す義理なんてないだろ……」
翔はそう言いながら、奥へと進んでいった。
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