いと高き・・・
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いち早くを脱した深井が彼だけが受けることが許されている受話器を上げた。 「はい。深井です。はっ、参謀総長閣下。…まっ、まさか…誠ですかっ!?はい…1800(ヒトハチマルマル)に大本営会議に参集ですね。了解いたしました。」 電話を切った深井の姿は、向井も三宅も見たことが無いものだった。自他共に認める、豪放磊落(ごうほうらいらく)を持ってなる海軍軍令部総長深井大将が滝のような冷や汗を流していた。
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