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ーー10年前ーー
とある屋敷の一室の中
その部屋一面が血だらけになっていた。
そこに残っていたのは二人
一人全身血に染まっていて剣を持っている
もう一人はただ震えているだけで何にもできない……。
ただ震えていた少年がこわばっていた口を動かし
剣を持っている男に話しかけた。
「な、なんで兄さんが…」
「これは俺の意志だ 力が欲しくてやったんだ。」
「だからって母さんや父さんを殺さなくたってよかっただろ!!」
と剣を持っている男に憎しみのこもった瞳で言った。
全身血に染まった男が転移魔法を唱え、弟であろう少年に言った。
「憎いのなら、力を手にしてまた俺の前に来い。じゃあな…ノエル」
と言って「強制転移」と唱えた。
そして部屋に
ただ一人になった男は闇の中に消えていった。
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