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夏休み間近の今日
三者面談が行われていた。
実は密かに楽しみだった。
何故なら
日頃からお母さんは先生の悪口を言っていたから。
『あの婆さん先生が体育なんて教えられるのかねぇ。』
『何でもかんでも親に押し付けないで欲しいよ。自分でやるのが面倒なだけなんだよっ。』
『あの先生の声は聞いてるだけで頭が痛くなる。』
『いい加減な先生だね。所詮、公務員だからね。』
そして先生も事あるごとに
『…あぁ、るう子ちゃんのお母さんじゃ、仕方ないか。』
とあからさまに軽蔑した言葉を私の前で、皆の前で発していた。
そんな二人が対決したら……。
ワクワクが、妄想が止まらなかった。
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