オトナの階段

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ば、バカな…!? なんだコレは!? 俺はポカンと開いた口を閉じることも忘れ、ついでに隣りにいる弟のことも忘れ、画面に映る赤黒く光るソレをひたすら凝視した。 こんなにでかいものなのか!?いつも風呂場で見るパパのもでかいが…、いや、これは完全にケタ違いだ!ていうかほとんどお腹と水平じゃないか!パパのはいつも下向きにへにょん…てなってるのになんでこんなに上を向いてるんだコイツは!なんというグロテスクな!これはもはや人体の神秘を遥かに飛び越えた地球外生命体なのではあるまいか!? だが、衝撃はそれにとどまらなかった。 次の瞬間、 あろうことかヴィエラさんは、 その赤黒い地球外生命体を、 ・・・・・・ 頬張ったのだ。 「!?」 「ちょっ…、にぃちゃん!この女の人、なにしてんの!?」 俺はすでに、弟からの質問に答える余裕などなかった。 ありえない…! ありえないありえない…! ヴィエラさん…! そんな汚いモノ、口に入れちゃダメだと思います!! しかしカメラは淡々と、上目遣いに男を見上げながらねっとりと地球外生命体にその舌と唇を絡みつかせるヴィエラさんの顔のアップを映し続けていた。 ぬらぬらとした赤黒い地球外生命体は、ヴィエラさんの頭が上下に激しく動くにつれ、はちきれんばかりにその巨大さをより一層増してゆく……。 なんなんだこの衝撃映像は!? 黒魔術の儀式か!? だが。 モニターの中の衝撃に打ちのめされる間もなく、 俺たち兄弟は一瞬にして、リアルな衝撃に身を晒す羽目になったのだ。 「ただいまー。ふたりともいるのー?」
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