出会い

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  「…………」 「ハッ!」  ドツボ……! 圧倒的ドツボ……! こんな事をすれば……! マリの言葉は真実味を増すばかり……!  ていうか、本当にどうしようこの状況……。  んっ? 「あっづううううううう!!」 「きゃう!」 「どうしたの!?」  突然胸の奥が燃えるように熱くなり、俺は思わず叫んだ。  あっつ! 何これあっつ! 「くっ……! くっ……」  ……んっ? あれ、もう何でもない。 「大丈夫?」 「んっ……。大丈夫、何か、うん。とりあえず大丈夫」  何とも説明出来ない状況なので、とりあえず誤魔化しておいた。  何だったんだろう。何か時折突発的に生じる身体の痛みかな。たまに無い? 特に理由は無いけど身体のどこかが痛くなる時って。 「さてと。これからどうしようか」 「そうねえ。まずはレヴィちゃんの格好をどうにかしないと」 「……ああ。それもそうか」  よくよく考えるとレヴィアは今半裸だ。鱗で局部が隠れているとはいえ、ほぼ裸。  そんな幼女を抱き抱えて外に出るのは自殺行為と言っていいだろう。  社会的な意味で。    
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