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「じゃあ、とりあえず俺の上着で」
ちなみに、現在の俺達の格好。
俺、茶色のジャケットに青のシャツ。
マリ、白いワンピース。
何だこの二人……。
それは置いといて、俺はレヴィアにジャケットを羽織らせて抱き上げる。
「ウー……」
「窮屈かもしれないけど、我慢してね。さて……。どうしようか」
俺は唸り声を上げるレヴィアの頭を撫でて宥めながら、マリの方を見る。
「とりあえず、館長さんに会いに行きましょうか。博物館にあったんだもの。きっと何か知ってるわよ~」
「ああ。それもそうか」
博物館にあった物の事は、博物館の持ち主に訊けばいい。
レヴィアの事を知らない筈が無いだろう。
「それじゃあ、館長室はどっちかしらぁ」
「探す必要は無い」
突然、俺達の背後。部屋の出入り口から男の声が聞こえて来る。
だっ、誰だ?
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