竜人という種族

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  「……なるほど。事情は大体分かった」 「…………」  俺達は館長室で、館長さんに今回の事を全て話した。  マリに任せると所々で嘘を混ぜそうだから、全部俺が。 「そして、お前達に酌量の余地がない事もな」  ですよねー! 「今回の件は立派な犯罪だ。監視カメラの映像もあるしな」  ああ……。監視カメラもあったんだ……。  いや、考えれば当然か……。ない方がおかしいよね。 「……お前達、その子が一体何なのか。分かるか?」  ふう、と一息吐くと、館長さんはそう話題を変えた。  この子、レヴィアか……。 「とりあえず人間じゃないんだろうなという事は」 「ふむ……。まあ、その程度だろうな」  館長さんはそう言うと立ち上がって、俺の前に立った。    
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