竜人という種族

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  「こいつは竜と人間のハーフ、竜人だ」  …………。  …………?  ……んっ? 「ごめんなさい、イマイチ何言ってるか分からないです」 「あら~。竜って本当にいたのねえ」 「いっ、いや、いる訳が……。いや……。いた、のか?」  俺は改めてレヴィアを見てみる。  見た目はほとんど人間と変わらないが、皮膚の鱗と尻尾が人間である事を否定している。  なるほど。確かにそれが竜のものだと言われれば、そう見えるけど……。 「確かに現実味の無い話だが、こうして目の前に証拠があるのだ。信じるしかないだろう」 「うっ、うーん……」  そう言われると何とも言えないんだが……。 「さて、ここからが本題だ」  そう言って、レヴィアを見ていた視線を上げて俺を見た。    
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