16人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、今日は何の用で?」
「え?」
「え、じゃなくて。どうせ何か企んでいるんだろう?」
そこそこマリとは付き合いが長いつもりだけど、恐竜なんぞに興味を持っているなんて聞いた事が無い。
となると、何か妙な事企んでるんだろう……。
「企んでなんかいないわよお。ただ前に来た時にちょっと気になるお部屋があったの」
「へえ。気になるってどんな風に?」
「中から物音が聞こえたのっ! 鍵が掛かっているのに!」
……へえ。
「だから、調べてみたいの。中に何が入っているのか」
「んな無茶な……」
笑顔で両手を合わせて言うマリ。
無理な気しかしない……。ていうか何で俺が居れば行けると思った。
まず鍵どうすんだか。
最初のコメントを投稿しよう!