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「…………」
ぎゅーっと抱き付いて離れないそれ。
どうしたもんか……。
「……おめでとう!」
「いや、俺の子じゃないからね!?」
軽く涙ぐみながら、手を叩いているマリ。
子供出来るような事した覚えないし、この歳で一児の父は勘弁だよ!?
あれ! フラグにしか聞こえない!
「名前は何にするの? やっぱり卵から生まれたから……」
「待った。その発想からはいつも大惨事が生まれてきた。よって却下」
「むう……。いけず……」
いやいけずじゃなくて。安易とかそういう次元を超えたものだからそれ。
「名前ねえ……」
俺は何気なく石碑のような物を見た。
そいや大抵、展示品はこういうとこに名前書いてあるよね。
ちょっと見てみようか。
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