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他愛もない会話をしながら事務所までの道を歩いていると、どこからか地響きが聞こえた。
――ゴゴゴゴ……
「…ん?ね、悠くん。なんか音聞こえない?」
「…聞こえる。」
「なんだろうね。もしかして地震でもくるのかなぁ?」
「いや。それはないだろ。馬鹿だな。」
「…ひど。」
しばらくすると、地響きがおさまった。
しかし、
「あ、おさまったみたいだね。よかったよかった。…!…うっ…!」
「くっ…」
突如襲った頭痛…。
それは飛鳥だけではなく、他の市民の人々も同じ症状なようだ。
あまりの痛みに顔をゆがめていると、頭の中に低い声が響いてきた。
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