狂気伝染

事件一

翌日になる。カーテンで仕切った窓から日差しが漏れていた。

携帯がチカチカと光っていた。メールが届いていたようである。携帯を開くと、圭からメールが入っていた。メールには、｢今日の補習はなくなったてさ、何処か遊びにいかね？｣とあった。俺は｢大学に行くぞ｣と返信した。

大学に行って昨日起きた事件について調べる必要がある。新聞でもテレビでも昨日の事件は一切報道されていなかったからだ。

単なる死亡事故ならそれ程ニュースにもならないのだろうが、これは只の死亡事故ではないはず、俺はなぜかそう信じてならなかった。