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「素人にはプロと違って、誰かを満足させる義務なんて無いの。
究極、自分だけ最大限に満足することが出来たら、読者なんか放置しても構わないわ」
「ま、マジですか……!?」
「ごめん、それは嘘」
「嘘かよっ!?」
「さすがに極論過ぎたわね。
勿論読者在っての小説なんだし、最低限のマナーは必要よ。
ギャル文字を使わない、効果音に頼らない、パクらない、とかね」
「初歩的過ぎませんか、それ?」
「最初はそんな程度でいいのよ、『初』心者は『初』歩から。
背伸びしたって身長が伸びるわけじゃ有るまいしね」
「まぁ……そうですね」
「山田君だって、少なからず小説に興味を持ったから、携帯小説を書こうって思ったんでしょう?
折角興味を持てたんだから、最初から変に縛りすぎちゃ駄目。
それで嫌いになっちゃったら元も子も無いと思わない?」
「おぉ……確かに!」
「まずは気楽に、自分が楽しめる作品作りに励むこと。
描写と台詞が5:5でも1:9であってもいいじゃない。
自分が楽しいって思えたら、それだけ小説を好きになれるし、長く続ける何よりの栄養分よ。
長く続けてたら文章力なんて後で幾らでも身に付けられるし、漢字間違いも自ずと減っていくわよ」
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